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最近、割と相談されることの多い、帯状疱疹の予防接種に関してです。
帯状疱疹の予防に使われるワクチンは現在2種類あります。
1つは水痘ワクチンで、これはもともと名前の通り水痘の予防で使われてきたのですが、平成28年3月に、「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」が効能又は効果に追加となりました。
もう1つは令和2年1月に発売された、海外製の帯状疱疹ワクチン(シングリックス)です。
いずれも50歳以上の方に任意接種で使用します。両者の違いですが、
①水痘ワクチン:生ワクチン、1回接種、皮下注射
②帯状疱疹ワクチン:不活化ワクチン、2回接種、筋肉内注射
などがありますが、最も大きな違いは効果と費用になります。おおざっぱにいえば、
水痘ワクチンは効果が劣るが、費用負担が軽い。
帯状疱疹ワクチンはより効果的であるが、費用が高い。
ということになります。当院の具体的な価格は予防接種のページを参照ください。
任意接種ですので、接種するかどうか、接種する場合にどちらにするかは、ご自分で判断する必要があります。とはいえ、帯状疱疹にかかった場合の経済的、時間的損失などを考えると、予防できるのであれば予防したいところではあります。また帯状疱疹自体もやっかいですが、後遺症である帯状疱疹後神経痛は治療が難しいことが多いので、それを未然に防ぐ意義は大きいと考えます。特に予防接種をお勧めしたいのは、認知症を患っておられる方や要介護の方たちです。帯状疱疹は皮膚病変の処置が大変なことが多いので、もしかかると介護する方の負担がとても大きくなるからです。
ちなみに私は50歳になったら帯状疱疹ワクチンを接種しようと考えています。