ヒトパピローマウイルス（HPV）ワクチンについて④｜樹神内科クリニック｜小平市・花小金井にある内科・呼吸器内科

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こんにちは。前回の続きです。

現在HPVワクチンとしては2価HPVワクチンであるサーバリックス®、4価HPVワクチンであるガーダシル®、9価HPVワクチンであるシルガード®の3種類が世界的に認可されており、日本国内でも使用できます。ほぼすべての先進国とアフリカ・東南アジアの開発途上国など世界100か国以上で定期接種化されおり、その接種率は50～100％となっています。一方日本では積極的勧奨が中止された影響でわずか2～3％となっています。

感染予防できるのは各ワクチンに含まれるHPVタイプとされており、9価ワクチンは、4価ワクチンに含まれる16/18/6/11型に加えて31/33/45/52/58型の感染を予防でき、子宮頸がんのほぼ90％は予防可能といわれています。世界的には9価ワクチンが主流になりつつあり、世界保健機関（WHO）、米国疾病予防管理センターなども９価ワクチンを定期接種ワクチンとして推奨しています。しかし、国内では定期接種やキャッチアップ接種の対象となるHPVワクチンは、2価および4価ワクチンのみで、残念ながら9価ワクチンは対象外となります。ご希望の場合は任意接種で接種可能ですが全額自費になります。いずれも１回0.5mlを合計３回、筋肉内注射しますが、スケジュールが多少異なります。

HPVワクチンについては以上となります。接種対象のお子様をお持ちの親御様は、ぜひとも接種をご検討ください。何かございましたらお気軽にご相談ください。