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先日、心房細動の治療に関してオンライン講演会に参加いたしました。大変勉強になりましたので、メモ代わりに簡略化して記します。その講演会では心房細動の治療を三本柱で考えるとして①total management(全身管理)②リズムコントロール ③抗凝固療法 が挙げられていました。
①として心房細動は全身疾患であるとの認識のもと、高血圧、脂質異常症、糖尿病、飲酒、喫煙、運動不足、閉塞性睡眠時無呼吸、肥満の改善が重要です。
②としては抗不整脈薬、カテーテル治療があります。これは場合によって専門医への相談が必要になります。
③としてはワーファリンよりもDOACと呼ばれる抗凝固薬がおすすめです。
講演会の中で特に印象的でしたのが、患者報告アウトカム(Patient Reported Outcome:PRO)についてのお話でした。このPROというのは痛みやのどの渇きや倦怠感などの自覚症状や、歩行などの身体機能に対する患者様ご自身の主観がベースとなります。近年の研究では、われわれ医療者による患者様の症状に対する評価(NCI-CTCAE)は、患者様ご自身が感じている評価(PRO-CTCAE)よりも過小評価になりやすいという報告があるそうです。
患者様のお話をしっかりお聞きして、きちんと症状を把握できるよう努めたいものです。